以前、【Bush Craft Fire Steel】についての記事を書かせてもらいました。
その際に着火剤として、”麻ひも” をほどいたものを使っていることをお伝えしました。
麻ひも自体、100均で売っているものなので、麻ひもとBush Craft Fire Steelを保管している缶と一緒に購入していました。
そこで気になったのが、『Amazonで売られている600円台の麻ひも』と、『100均(セリア)で売られている麻ひも』は着火剤として使う場合に性能の差はあるのか。
少しマニアックな検証ですが、着火剤としての比較検証を行ってみました。
写真左が『Amazonで購入した600円台の麻ひも』
写真右が『セリア(100均)で購入した麻ひも』
まず第一に感じたのが色の濃さ。
そしてひもの太さ。
『Amazonの麻ひも』は色が薄く、ひもが太い。材質は【黄麻】
『セリアの麻ひも』は色が濃く、ひもが細い。材質は【麻】
材質は同じ ”麻” なんですが、麻にも表記の仕方があるようです。
『日本麻紡績協会』に記述されている、【麻と家庭用品品質表示法】について記載しておきます。
家庭用品の品質に関する表示の適正化を図り、一般消費者の利益を保護することを目的として、昭和37年から家庭用品品質表示法(昭和36年法104号、37年10月1日施行)が施行されています。
麻製品のうち同法の対象となる「家庭用品」に該当するものについて、「麻」という表示ができるのは、亜麻(リネン)又は苧麻(ラミー)を材料とした製品に限ると定められています(施行令別表第1参照)。従って、麻という素材で作られた家庭用品であっても、「麻」という表示ができない場合もあります。その場合は「指定外繊維(黄麻)」、「指定外繊維(大麻)」とか素材名で表示(黄麻製マット、マニラ麻帽子等)するなどとすることになります。
麻と家庭用品品質表示法によれば、『Amazonの麻ひも』は指定外繊維ということになります。
『セリアの麻ひも』は亜麻(リネン)又は苧麻(ラミー)で作られた麻ひもということになります。
おそらく、この麻ひもを使って編み物だったり、何かを作るうえでは知っておいて損はないかもしれません。
しかし、今回は ”着火剤” としての比較なので、特に気にする必要なないかもしれません。
だいたい同じ長さのひもを切り、麻ひもをほどいてみたもの。
左が『Amazonの麻ひも』 右が『セリアの麻ひも』
ひもの太さに差がある分、同じ長さをほどいてみると量に差があるのが見てわかります。
『Amazonの麻ひも』の方がボリュームがあります。
麻ひもをほどいていて気づいたことが一つあります。
- 『Amazonの麻ひも』の方がほどきやすかった。
これはひもの太さに関係しているかもしれません。
『セリアの麻ひも』は、『Amazonの麻ひも』に比べて少し細いので、すこしほどくのに時間がかかりました。
と言っても、凄く大げさに時間がかかったわけではなく、ほんの1分ほどくらいの差です。
そこまで気にする必要はないと思います。
このあと、着火テストを行いました。
燃え方に違いはなく、着火しやすく、良く燃える。
違いはないように見えました。
燃え方を見て『Amazonの麻ひも』『セリアの麻ひも』を区別しろと言われたら全くわかりません。
結果
『Amazonの麻ひも』と『セリアの麻ひも』の違い。
『Amazonの麻ひも』
- 色が薄い。⇒着火には関係ない。
- ひもが太い。⇒ほどきやすさに影響。太い方がほどきやすい。
- 良く燃える。⇒『セリアの麻ひも』と差はない。
『セリアの麻ひも』
- 色が濃い。⇒着火には関係ない。
- ひもが細い。⇒ほどきやすさに影響。細いとすこしやりづらい。
- 良く燃える。⇒『Amazonの麻ひも』と差はない。
結果として、着火剤としてもちあるくなら、コスパ面で『セリアの麻ひも』の方がお得です。
他の100均の麻ひもの差はわかりませんが、材質が ”麻” と書いてあれば、ほぼ同じものなので、今回の結果となんらかわりはないと思います。
もともと着火させるために売られているものではないので、用途が違います。
『Amazonの麻ひも』は本来の用途で使えば、『セリアの麻ひも』との差がわかるかもしれません。
今回は、あくまで【着火剤】としての比較なので、個人的感想になります。
麻ひもを着火剤として使おうとお考えの方の情報材料の一つになれればと思います。
SHOブログのSHOより。