東京→新潟へ
毎年10月になると、会社の方々と新潟へツーリングに行くのが恒例行事になっています。
いつも宿は決まっていて、今年で20回目(私は4回目)になる宿へお世話になるため、東京から新潟へバイク16台でツーリングへ向かいました。
途中、群馬側の三国峠で楽しんだりしてから、関越道に戻り、天気の良かった関越トンネル手前から、トンネルを抜けると土砂降りの天気へ。
事前に雨天の情報を調べていたので、カッパを装備して、雨対策をしていたので、そこまでは問題なしでした。
新潟県入って20分でトラブル発生
塩沢にあるお蕎麦屋さんで、へぎ蕎麦を食べるために、高速を降りて少し下道を走行したのち、交差点で停止していた時に、異変に気づきます。
『ん?』
やたらとラジエーター付近から煙がもくもく出始め、雨に打たれた直後だから蒸発した煙かと思いきや、異常なくらいの煙に包まれていると、隣に停まった先輩から
『クーラント液漏れてる!』と。
前にいた同期のやつに
『ラジエーターに穴が空いてる!!!』と。
足元を見ると、緑色のクーラント液がペットボトルを逆さまにしたくらいの勢いでクーラント液が漏れているのを目の当たりにする私。
新車で納車してから今月で2年目のVersys650。
走行距離だってやっと1万キロを超えたあたりだし、ちょっと前に点検に出したばかりだから、穴があくようなトラブルってなに???としか思えなく、とりあえず、被害状況を調べないことにはなんともいえない状況だったのですが、幸いにも、目的地のお蕎麦屋さんがすぐ近くだったので、とりあえずお蕎麦屋さんまで走行することに。
ラジエーターに大きな凹み
お蕎麦屋さんに到着したあたりで、クーラント液はほぼ0に近い状態。
被害状況を確認すると、同期の言葉の通り、確かにラジエーターに穴というよりは大きな凹み。
いつこうなったのかもわからないし、走行してて全く違和感に気づかなかった。
前を走っていたバイクの飛び石なのか、自分のバイクのフロントタイヤの飛び石なのか。どういう状況でこうなったのかわからないけど、少し大きめの何かが当たったことは間違いありません。
当たった場所がよくなかったのかわからないけど、とりあえず現状クーラント液は入っていない状態。
この状態で走行しようとすれば、エンジンが焼き付いて、恐ろしく大変なことになってしまう。
色々考えないといけないことだからけだし、東京から新潟にやっと入ったばかりで、ちょっと呆然としていると、大先輩から
『とりあえず、お蕎麦食べながら考えようぜwww』
へぎ蕎麦を食べながらKawasakiのディーラーへ連絡
会社のツーリングチームは創設してから26年目になるそうですが、こんなトラブルは初めてで、どう対処していいのかわからないけど、とりあえずパテかなんかで穴埋めて、水入れればなんとかなるだろ。
と、意見をいただいたり、先輩方が色々考えてくれていましたが、とりあえず、購入した店舗へ連絡して見て、どう対処すればいいのか聞いて見たほうがいいとの意見もあったので、まずはKawasakiのディーラーへ連絡。
- ラジエータに穴(大きな凹み)があるなら絶対に応急処置はしないで欲しい。
- 新潟までレッカーを手配するが、2〜3日かかる可能性があるので安全なところにバイクを保管できる場所を探して欲しい。
との回答。
現状ラジエーターだけの被害で済んでいるので、応急処置をして、万が一エンジン部分に被害が飛び火してしまっては、状況を悪化させてしまうだけ。無理にツーリングを続けるのは辞めたほうがいい。
この時点で、私は新潟ツーリングがわずか20分で終了したことになります。しかも新潟入ってただ雨に打たれただけ。
どうにかしたい気持ちもありましたが、今後のことを考えたら無理をすることはバイク自体にダメージを負わせるだけかもしれませんからね。
全てディーラーのオペレーターの指示に従いながら、話を進めて行き、現在地がお蕎麦屋さんだったので、お蕎麦屋さんの社長さんに交渉して、2〜3日隅の駐車スペースを1台分潰していいから、停めておいていいよと。
本当に感謝の言葉しか出てこなく、申し訳なく思いながら、自分の名刺を渡して何かこれ以上ご迷惑をかけてしまうようなことがあったらご連絡くださいと伝え、お言葉に甘えて駐車スペースをお借りすることしました。
最悪の状況だけど、実は最高の状況
毎年の恒例行事として、新潟に行くツーリング。
いつもならバイク12〜3台ほどでいくツーリングで、他の人の荷物を積載するほど余裕があるわけではないし、雨が降っていたので、パニアやトップケースをつけているバイクは荷物はパンパン。いつもの状況ならどうしようという状況です。
今年はバイク16台、車3台の総勢30人
車が今回3台ある上に、そのうち1台の家族は私の住んでいる家から車で10分ほどのところに住んでいる方で、お蕎麦屋さんから宿。新潟から東京までの移動を全て引き受けてくれて、非常に助かったこと。
新潟入ってからの20分間は大雨
どこでラジエーターに凹みが出来てしまったのかわからないけど、走行中は雨が酷く、気温も15〜6℃と低め。
エンジンの熱が膨張する速度を和らげてくれる状況ではあったこと。
お蕎麦屋さんに着いたタイミングで雨がピタリとやむ
ものすごい雨からの被害状況を確認しようとしたところ、お蕎麦屋さんに着いたあたりで雨がピタリとやんでくれたおかげで、自分の気持ちがバイクが走行不能に落ちいったさらに雨でテンションがさらに下がらずに済んだこと。
走行不能になった場所が目的地
目的地付近でトラブルに気づき、すぐに目的地のお蕎麦屋さんにつけたことで、お蕎麦屋さんのご好意を受けれたこと。
ラジエーターの被害で良かった
恐らく少し大きめの石が飛び石となってラジエーターに当たったようなんですが、仮にこれがもし、ラジエーターじゃなく、私の足を直撃していたらどれほどの被害になっていたか想像もつかないこと。
高速走行している時に、気づかずに走ってクーラント液がなくなり、エンジンが焼き付いたりしてたら、修理できるような状況でなく、廃車になっていた可能性も。
最悪な状況になってしまいましたが、天候にも周りの方々にも運にも恵まれたことで、非常に救われていました。
沢山の方にご迷惑をかけてしまいましたが、トラブルに巻き込まれた時に周りの協力を沢山いただけたおかげで、最後まで新潟ツーリングを楽しむことができました。本当に感謝してもしきれないくらい感謝しています。
バイクは私より先に東京へ
レッカーの手配をお願いした土曜日の昼ごろ。
翌日の朝10時ごろにディーラーから連絡があり、新潟から東京へレッカーが戻ってきて、無事にバイクを預かりましたとの連絡がありました。
すぐにレッカーの手配をしてくれたおかげで予定より早く東京へ引き戻すことができました。
ディーラーのメカニックの方もおっしゃっていましたが、飛び石でラジエーターにこれほどの凹みが出来て、クーラント液が全て漏れ出すなんて凄く稀なトラブルですと。
本当に足に当たらなくて良かったですとおっしゃってました。
ラジエーターASSY、ホース類の交換に加え、ラジエーターガードも合わせて取り付けてもらうことにしました。
ラジエーターガードは純正で元々ついていなかったので、さほど気にしていませんでしたが、今回の一件で、つけることにしました。
少し修理費用など出費してしまいましたが、修理できる状況であること、自分自身が怪我をすることがなかったので、良かったことにします。
最後に
本当に稀なケースの被害になりましたが、むき出しのバイクにとって、飛び石一つで走行不能になってしまうこともあります。
ラジエーターガードがついていないバイクも沢山あると思うので、万が一のことを考え、修理費用よりも安く済むのであるなら、バイクが傷つく前に対処できることは対処したほうが絶対的にいいです。
今回は非常に稀な状況ではありましたが、天候や周りの方、運のおかげで被害を最小限に抑えることが出来ました。
こういった状況は自分では作ることが出来ないですが、対策は今すぐできることなので、是非、対策を行ってあげてください。
バイクにも自分にとっても得です。
楽しいバイクライフを送りましょう!
それでは少し長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
【お世話になった『中野屋 塩沢店』のHP】
新潟へ寄った際は是非、中野屋のへぎ蕎麦を堪能してください!人の優しさだけでなく、お蕎麦の味も絶品です!
SHOブログのSHOより。